こんにちは、Kijitoraです。
私は年に1回フルかハーフのレースに出ているランニング歴5年くらいのアラフォー女です。
今までのレースはカーボンプレート入りシューズのジェネリックなモデルであるナイキのズームフライシリーズで走ってたのですが、新しいモデルが出る度に練習用シューズっぽくなってきて、イマイチ気分が上がらなくなっていました。
そして、2年ぶり2回目のフルマラソンにチャレンジした今回、ついにエリートモデルのNIKEアルファフライ3を履いてレースを走ってみました。

ここでは、憧れのエリートシューズ、アルファフライ3を選んだ経緯と履いてみた感想を記しておこうと思います。
私のランニングレベルについて
まず、私のランニングレベルについては以下のとおり。
- ランニング歴
5年ほど。レースに出るようになったのは2年前。 - 自己ベスト
フルマラソン 3時間38分台
ハーフマラソン 1時間32分台 - 月間走行距離
100km〜230kmくらい
200km超えると今月頑張ったなぁという感じで月平均150kmくらい。 - 練習スタイル
単独でのジョグやペース走がメイン。練習会の参加経験はなし。 - 陸上競技歴
中学の3年間陸上部
主に短距離と跳躍を少々。特に目立った成績なし。混成種目で県大会出られるレベルで主にリレー要員 - 長距離適正
たぶんすごくある。中学の時、シャトルランは130回くらいまでいってて、学年で一番だった記憶。

女子としては準エリート未満くらいの実力でしょうか。
元々の適正と陸上競技歴があるため、そこそこ走れるレベル。
去年走ったハーフの記録もあったので、サブ3.5レベルは超えていて、フルを走りきる脚力さえつければ3:15:00くらいでいけそうというのが、自己評価。
憧れのレースシューズ NIKE アルファフライ3について
2025年2月時点で、男女のマラソンの世界記録はどちらもNIKEのアルファフライ3を履いて出した記録です。
これまで、扱いづらいとされていたアルファフライシリーズですが、昨年のアップデートを経て、安定性が増し、エリートランナーでなくとも扱えるシューズとなりました。
ナイキ アルファフライ 3
nike.com
すごい、デザイン。
舞妓さんが履いてるぽっくり下駄(おこぼ)みたい。
nike.com
アウトソールのデザインもすごい。宇宙人みたい。
どう生きてきたらこの配色とパターンを思いつくのだろうか…
安定性が増したと言っても、エリートシューズ、その辺の市民ランナーに使いこなせるのだろうか?
以前、アルファフライ3が出たばかりの時に、ショップのお兄さんに
「フルマラソンどのくらいのレベルから履いていいと思いますか?」と質問したところ、
「最低でもサブ3.5で走れるレベルで履いてほしいですね。」
との回答。

私のレベルがアルファフライ、履いてもいいか否かのボーダーライン…
サブ3.5の走力がないと、シューズのメリットを活かせず、後半に脚がもたないなどデメリットの方が大きくなる模様。
シューズ選びについて
私は、ランニングを始めた当時から、速く走れる方が楽しいという理由でカーボンプレート入りの初代ズームフライを普段の練習にも使っていました。
(当時はジョグという概念がなく、常に練習でもペース走をしていたのと、カーボンプレート入りのため、ジョグしようと思っていても、体があったまるとスピードが出てしまい、気がついたらペース走になっていた)
あと、走り方は大迫傑氏に憧れていたのと元々短距離をやっていたので、始めた当初からフォアフット走法。
また、短距離のクセが抜けず、ランニングエコノミー関係なしで太ももを振り上げてガツガツ走るタイプです。
過去2度のレースには、レース前に新しいズームフライシリーズを買って、少し慣らして履くというもので、昨年のハーフマラソンでは、ズームフライ5を履きました。

記録はそれなりに出たものの、履き心地はイマイチ。固くて重くて太いという印象があり、練習用のジョグシューズみたいになった感じがして、正直好きではありませんでした。
ズームフライ6かアシックスか…
私は、ランニングを始めた当初から生粋のNIKE信者です。
NIKEのアプリとシューズを使っているため、他のブランドのことはあまり知らないし、試そうとも思わなかったのですが、箱根駅伝やらで、好きな選手たちがアシックスのメタスピードシリーズを履いていたので、こちらを試しにアシックスのフラッグシップストアに行ったりしました。
METASPEED SKY PARIS asics.com
メタスピードスカイパリを履いた感想としては、
- 悪くないけど、気持ちがなんかアガらない。跳ねる感じもないし、そこまで速く走れそうな感じもない。
- アシックスっぽいソールの曲がった形状が、NIKEの足になってしまっている私の足には少し違和感。
- デザインも普通でアガらない。
という感じだったので、NIKE信者を辞めてまで乗り換える価値を感じませんでした。
この時点では、ズームフライ6で走るつもりでいました。
ズームフライ6を買うも…
ズームフライ6は発売された時に、試し履きをして、それなりに良い印象でした。
前作の5よりはレース用に近くなって、ジェネリックヴェイパーフライみたいなイメージ。
ただ、レディースで展開している色が2025年2月の時点でピンク系しかなく、定価でこれを買うのは嫌だなぁということもあり、新しい色が出るもしくは、定価落ちするタイミングを狙っていました。
2月初めにWEBでパトロールすると、間も無く新色が出るのか、ディスカウントされていたので、購入して、試しに走ってみました。

まず、家で開封してまじまじと観察をしてみたのですが、なんかとても野暮ったい。
近くで見るとすごくチープな見た目。
前から気にはなってたけど、アッパーのピンクの線、なんだよ、これ。
スォッシュ1個だけ付けとけばいいのに、なぜ、余計な要素を入れるのだ。
大正義のスォッシュだけで、認知される素晴らしいブランドなのに。アホなのだろうか…
あと、前足部の反射材もダサいよ。もっとかっこよく付けなよ。
あと、シューレースも普通。ツルツルして解けやすいやつ。
締めてて全然アガらない。
エリートモデルの凸凹したやつがやっぱかっこいいな、憧れるな…
多分、この全体的にちょっとダサくしている理由は高級なエリート向けを買わせるために違いない。
こういうことするから、アディダスにシェア奪われているんだわ。
こんな風にひたすら悪いところばかりが気になり、思いつく限りの罵詈雑言を浴びせるのでした。

いざ、アルファフライ3を購入!
アルファフライ3を試し履きしたのはもう1年ほど前のこと。
ものすごく良かった記憶はあるものの、履いた感覚を忘れていたので、ショップへ。
どんなものかと足を入れるとやっぱり良い!
アルファフライ3の好きなところ!
- デザインが丸っこくて可愛いのにカッコいい
- 弾むのに柔らかい
- シューズのベロの部分がアッパーと一体になっていて、足を包み込んでくれるフィット感
- 私の好きなランナーはみんなアルファフライ
キプチョゲもハッサンも、そして大迫先生もフルマラソンではアルファフライである
私の一番好きなアスリート、シファン・ハッサン。
パリオリンピックでは、アルファフライ3を履いてマラソンで金メダル。
いざ、買おうとすると、やはり、アルファフライとヴェイパーフライどちらがいいか…ということになるのだけど、私は断然アルファ派。
ショップのお兄さんにきくと、「アルファの方がヴェイパーより扱いやすいし、フルを一定のペースで走りきるならヴェイパーよりアルファがいいっすよ。」とのこと。
私は当初、キプチョゲとかくらいの超人的ランナーがアルファフライを履いていて、ヴェイパーは箱根駅伝の選手に好まれている印象があった。
なので、「アルファの方がエリート向けちゃうの」とショップのお兄さんに訊ねるも、
「多分キプチョゲとかもヴェイパーは使いこなすの難しいから、アルファにしてるんだと思いますよ」とのことだった。
おっしゃ、買ったろう!と思って値段を見てびっくり。
マラソン直前のセールをしていてなんと、アルファフライが24%OFFの税込¥29,900でさらに、そこから10%OFFで¥26,910!!!
余裕で3万円切りだったので、浮いたお金でショップのお兄さんゴリ押しのヘム鉄サプリも買ってしまった。
なんか聞くと、メンズの場合は学生から市民ランナーにもアルファフライの需要はかなりあるので、そこまでの割引にはならないらしいが、ウィメンズだとそんなに需要ないらしく、かなりの割引があったらしい。

たしかに、女子の市民ランナーはアルファとかヴェイパーはあまり履いていない印象。
アシックスが多いイメージ。
こちらが、私が買ったアルファフライ3。
サイズはいつもの24cm。

あと、フライニットのアッパーとか凸凹のシューレースとか!
レース前のシューズならし
レース1週間前の夜ランでアルファフライで初ラン。
実は、その日の朝、試しに走っておこうとアルファフライを履いて玄関を出たのだけど、雪が積もっていたので、朝ランは断念。ほんの数歩だけアルファフライで歩いたのだけど、もうそれだけで全然違う。歩くだけでも跳ねる。
レースシューズのならし方について、とあるランチューバーは、ペース走だけでなく、ジョグからレースペース、インターバルまで一通りいろんなペースで走って、走り方を見つけなさい的なことを言っていた。
それにのっとり、1kmジョグ、1kmレースペース、300m流しみたいな感じでランダムに 6kmほど走ってみた。
ジョグで4’45、レースペースで4’15、インターバルで3’50という感じで、総じていつものペースより1kmあたり15〜20秒速く走れる感じであった。
あんまり速く走れるので、走りながら「うわー!はやっ!」「すっごー」と一人で感嘆の声を漏らしていた。感じたことのないスピードなので、夜の道路を走るのは少し怖いくらいだった。
走り方のイメージとしては、腰の位置を高くした状態をキープして、エアの入っている前足部で着地してエア部分を踏み潰して反発をもらう感じ。
すごく跳ねるので、跳ねるのが上下動となってしまわず、前への推進力に変えるため、常に腰の位置を高くしておくのと、ブレを抑えるために体幹を意識してしっかり腕を引いて走るのが大事。
ちょっとシューズに走らされてる感はあったものの、まるで自分がエリートランナーになったような気がしてとても楽しかった。
そして、ほんの6kmなので、なんとも言えないけど、クッション性も抜群に良いため、脚の疲労感は一切感じなかった。
その後、レース4日前の調整ランでもアルファフライで10km。1kmごとのファルトレク的なランで、最速で3’56、平均で4’21だった。
いつものラン | アルファフライ3 | |
ジョグ | 5’00 | 4’45 |
レースペース | 4’40 | 4’15 |
インターバルペース | 4’10 | 3’55 |
これまでのこういう練習の時のペースは、速いペースで4’10、間のつなぎで4’40、トータル平均で4’35という感じ。
1km4分を切るのは下り基調で、かなり苦しい状態まで上げないと無理だった。
平均ペース4’21は昨年走ったハーフマラソンでのペース4’22を超えるペース。
あの時は最後、苦しくて吐きそうというところまでいって出し切ったペースだったけど、今回の練習は余裕を持ってのこのペース。
いやぁ、すごいシューズ買ってしまったもんだなぁとニンマリしながらレースを待つのであった。